2019第37節ホーム愛媛戦「これが北野マジックか⁉」

FC岐阜 2 - 0 愛媛FC

ハイライト映像  https://youtu.be/9bkuYVRzRk4 


 僕は有料マガジン「岐阜マガ」を購読していますが、その愛媛戦の記事タイトルが『奇跡的に歯車が噛み合った全緑の男たち』となっていて、思わず笑ってしまいました。

 歯車が噛み合う事が「奇跡」って(笑)。でもそう言いたくなる気持ちも分かります。


 今節、メンバーもポジションも大きく変え、特にボランチには、やってるところを見た事もない阿部が入っているではありませんか。

 試合前にこの布陣をみて、いったいどんな試合になるのか全く想像できませんでしたが・・・、噛み合ってましたね~。
  (´艸`*)


 ボランチのところは、要するに「怪我をした宮本のかわりは誰がやるのか?」という選択肢の中でハムよりも阿部の方が優れているという事なのでしょうが、確かに良かったと思います。

 慣れないポジションでも阿部がやりきれた原因は大きく2つの理由があると思います。

 一つは、阿部がCBだけでなく、SBでの出場歴も長く、守備のやり方に幅を持っている事。

 もう一つは、阿部に多くの事を求めず、攻撃は川西に任せ、守備に特化させた事も大きかったと思います。

 このすみ分けにより、阿部はボランチでありながらCBで培ったものの延長線上でプレーが出来、なおかつもともとCBだっただけに、後ろとの意思疎通、連携も極めてスムーズに行えました。

 やりますね。北野監督!

 一見、突拍子もないようで、計算されつくされたコンバートなのではないでしょうか。


 北野さんの監督としての大きな長所を、僕は『戦略、戦術の柔軟さ』だと捉えています。

 大木前監督が自らを貫き、結局、長い期間に渡って同じような課題を抱え続けた事もあり、北野監督のそれは、僕には魅力的な事として写っています。

 北野監督にも、本当は時間をかけて熟成したい戦術もあるのでしょうが、途中からの就任で時間が無い事もあり、基本となる守備の軸は持ちつつも「これが駄目ならアレ」、「あの選手が駄目なら、この選手」と、判断がとてもスピーディーです。

 これは北野監督の引き出しの多さや、鋭い分析力があって、初めてなせる技なのではないでしょうか。
 

 崖っぷちでの試行錯誤の中、この試合でおぼろ気ながらも、チームの最適解のようなものが示されたように僕は感じています。

 あきらかに今までよりいいですよね。さらに、ベンチにはバホス、デ・フリースという力のあるFWも控えています。

 色々な試合展開にも対応できるのではないでしょうか。


 1点リードをした後も、引きすぎず、バランスを保ちつつ次の点を狙い、実際取れた事も良かったですね。

 リードを守ろうと引きすぎて防戦一方になった、琉球戦、山口戦の反省も活かされていると感じました。


 この先も、当然厳しい戦いが続きますが、この勝利、この内容で、僕は希望を持つ事ができました。


 あの悲惨な山形戦から、わずか1週間でチームの雰囲気も含め、ここまで立て直すとは…、

 このチーム、やっぱり曲者です‼





試合に勝利し、サポータ―へ挨拶にまわるFC岐阜選手達


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