2019第14節アウェイ千葉戦「岐阜に足りないもの」

ジェフ千葉 5 - 1 FC岐阜

ハイライト映像  https://youtu.be/uV_nwc5eO88


 僕は現地に行けない時は毎回DAZNで観戦します。

 リアルタイムで観れれば問題ないのですが、見逃し配信で観る場合は、試合を楽しめるよう、結果を事前に知ってしまわないように気を付けています。


 今回もそうするつもりでしたが、ひょんな事から前もって試合結果を知ってしまいました。

 ショックでしたね~。まさか5-1での敗戦とは…。


 こうなると、正直DAZNを観る気は全く失せましたが、「試合を観もせずに、その試合のブログを書くのも、読んでいる方達に失礼だろう」という理由で、義務的な気持ちでDAZNを観ました。


 それで、観終わっての感想ですが、「5-1というほどにはチームの力の差は無いのかもしれないな」と僕は感じました。

 もしこれがリアルタイムで観ていたら、よほど興奮してそういう目線には立てなかったと思うのですが、はなから大敗すると分かって観てるので、試合全体も冷静に観れ、このような印象を受けたのだと思います。


 前半はひどかったです。千葉の選手は心底楽しそうにサッカーをしてました。

 パスも回りに回って、やりたい放題でした。千葉は前半に4点入れましたが、偶然ではなく、下手すればもっと入る内容でした。


 それが、後半からは、岐阜は互角の戦いが出来ました。

 人によっては「千葉は大量得点して、前半のようなモチベーションで試合をしてないから、そうなるのは当たり前だ」という意見を持つかもしれません。

 一理あると思いますが、やはり主な原因はそれではないでしょう。

 DAZNの解説の方も語っていましたが、フォーメーションをガラッと変え、いわゆるミラーゲームにした事がやはり大きかったと思います。


 解説の方は後半の途中で「岐阜がもう少し早く変更出来ていれば、試合の展開も変わっていたかも…」というような事を言ってみえましたが、全くその通りだと思います。

 ただし、僕が思うその『早く』というのは、試合が始まる前、それくらい早くにという意味です。


 ずっと感じていたのですが、岐阜は相手への分析や、対策能力が極端に低くはないでしょうか。

 この試合も、それがしっかり出来ていれば、ゲーム開始から後半の布陣でのぞめ、あれ程みじめな前半にはならなかったと思えます。


 なぜ、岐阜はこんなにも分析、対策能力が低いのか?

 おそらくこれは、大木監督が何年かの間に繰り返しインタビューで発言している「試合で大事なのは、相手がどうとかでなく、自分たちのサッカーが出来るかどうか」という哲学に起因していると僕はみています。

 ようするに、チームコンセプトとして、分析や対策をないがしろにしてるという事です。


 もちろん全くしてなくは無いでしょう。今までの選手のコメントなどからもそれは推測出来ます。

 ただし、足りない。監督が本当に大事だと思っていないから、結局徹底できていないのです。


 松本山雅の反町監督をはじめとした『勝てる監督』というのは、とにかく相手チームの分析を重ね、それをトレーニングに落とし込み、勝つ確率を最大限高めて試合にのぞんできます。

 最近、躍進をみせている金沢なんかもまさにそういうチームじゃないですか。


 以前は大木監督の哲学に僕もロマンを感じていたんです。


『相手が小手先の対策をしてきても、それを受け止め、自分たちのスタイルで相手を打ち砕く王者のサッカー』


 岐阜がまさかそんなチームになれるのか⁉」と、ワクワクしながらその時を待っていたのですが・・・、ちっともならないじゃないですか‼

 こうなってくると、王者うんぬんというよりも、たんに勝つための最大限の努力を怠っているだけなのではないかと思えてきます。


 今の時代、社会にどんどんデータが入り込み、世界はデータでまわりつつあります。

 スポーツの分野でもAIの活用などは、もはや常識になりつつあるように思えます。


 目の前の試合を全力で勝ちにいくというのは、事前にたくさんのデータを集め、それを分析し、対策する事にも本気で取り組むという事ではないでしょうか。

 今節の、戦術によってガラッと試合展開が変わった試合を観ていて、そのような事を強く感じました。


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