第9節ホーム徳島戦 「色々な意味で見ごたえあり」

FC岐阜 0 - 0 徳島

 2試合連続になる無失点試合は見ごたえのある試合でした。お互いの良さを発揮した好ゲームだったと思います。


 昨シーズンのホーム戦では、徳島ヴォルティスにはゲームを完璧に支配され、完敗を喫しました。

 お互い監督も変わらず、チームスタイルも大きく変わらない中で、どこまで岐阜は出来るだろうと思っていましたが、今回は互角の試合をしてくれました。

 岐阜にも決定的なチャンスが何度かあったので、何とか1点取って勝利してもらいたかったですが、前節同様、粘り強い守備で無失点に抑えられたのは、大きな収穫だと思います。


 それが出来たのはチーム全員の頑張りだとは思いますが、GKのビクトルはやはり目立ってましたね。よくあんな近い距離からのシュートに何度も反応出来るものです。体感的には、ほぼ目の前ですよ、あんなのは。


 昨シーズン「2017 日本特殊陶業賞 シーズンMVP」を一般の投票で決めるという企画があり、多くのサポーターが投票したと思いますが、僕はビクトルに自分の票を入れています。

 候補は何選手かいたのですが、誰がチームで一番勝ち点に貢献したのかを考えた時に、ぼくはビクトルではないかと考えました。

 不安定な守備陣の中、スーパーセーブを連発して、負け試合を引き分けに、引き分けの試合を勝ちにもっていけた試合が何試合もありました。昨年、チームが残留争いに巻き込まれずにすんだのはパスサッカー云々よりも、実はビクトルの個の力が大きかったと思っています。

 目立った活躍をしたので、オフシーズンの移籍が心配でしたが、かなり早い段階(確かチームで1番早かったような…)で契約更新がリリースされ、ほっとしました。

 これからも岐阜の守護神として、ゴール前で存在感を見せて欲しいです!


 サッカー界の常でしょうがない事ですが、ビクトルのように残ってくれる選手もいれば、来シーズンの活躍が期待された選手がチームを去ることもあります。

 今回対戦した徳島ヴォルティスには、昨シーズンの岐阜の主力選手が2人も移籍しました。


 サポーターならば当然知っている事ですが、シシーニョと大本祐槻。どちらもとてもファンに愛された良い選手だったので、移籍が発表されたときは悲しかったです。


 シシーニョは先に書いた「シーズンMVP」に選ばれた選手で、岐阜のパスサッカーにピタリとはまった選手でした。

 パスの精度も高いのですが、小さな体からは想像できないようなタフさと守備力も兼ね備え、スペインのアンダー代表という肩書き通り、岐阜サポーターに『世界』を感じさせてくれました。

 僕はシシーニョのボールタッチに彼特有の動きのクセのようなものを感じていました。

 今回久しぶりにその動きを見て「これこれ!」と何だか懐かしいような気持ちがして、嬉しくなりました。

 やっぱり良い選手ですね。徳島サポーターにも愛される事でしょう。


 シシーニョの移籍は、もちろん残念でしたが、何となく岐阜に残ってもらうのは難しそうな気はしていました。

 だから、リリースがあった時も「やっぱりか~」とも思ったのですが、大本の移籍に関しては「嘘だろ!」とかなり驚きました。

 確かに活躍はしましたが、大卒ルーキーとして入団して、2年目にもう移籍してしまうとは予想していませんでした。


 ラモス監督時代は、どちらかというとベテラン主体のチームで、なおかつ結果も出ませんでした。

 ですから大木監督になり、ルーキーの大本、古橋らが開幕直後から躍動する姿を見て、サポーターはそこに新しい岐阜の夜明けを感じ、目を輝かせたのです。

 僕もその一人で、昨シーズンは大本を熱心に応援していました。

 大本はサイドを突破する力は突出していましたが、クロスの精度は当初かなり低く、チャンスの数の割には点に結びつかないことが多かったです。

 僕は「クロスの精度さえ上がればJ1でも通用する選手になる」と思い、ずっとそこに注目して見ていたのですが、シーズン終盤の残り数試合になったあたりで、ついにクロスの精度が上がってきたのです。

 課題がそこにあるのは明らかでしたので、おそらく必死に練習したのでしょう。

 「ついに技術がここまできた。来シーズンは絶対今シーズン以上の活躍をみせてくれるはずだ!」と僕は周りのサポーターに熱く語っていたのです。

 ところがまさかのシシーニョと共に徳島への移籍。そりゃないでしょう…。


  正直、大本に関しては、今でも少し複雑な気持ちがあります。1年での移籍はやはり早い。

 でも、開幕前に怪我をして、それでもリハビリを頑張って、敵としてではありますが岐阜のピッチに戻ってきた大本を見ると、「頑張ってね」という気持ちにもなりました。

 今日はゴール前への決定的なパスを、何本か出してましたね。この試合が3ゲーム目らしいので、もっと連携が深まり、コンデションも上がってくれば、更によい働きが出来るでしょう。

 徳島サポーターの方は期待していいと思います。


 今回は直接試合に関係ない話も多くなってしまいましたが、次の試合は首位を走る岡山です。

 強がりでなく、今の岐阜なら決して勝てない相手ではないと思います。この試合をチームが上昇するきっかけに出来ればいいですね。
 


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